安心安全な化学物質ゼロの化粧水は、手作りが一番です。スギナはミネラルの宝庫であり、飲んで良しの野草は、当然お肌にも素晴らしい効果を発揮します。
スギナの驚くべき生命力
スギナは日本一の生命力を持った植物と言われています。第二次世界大戦当時、広島原爆投下後の荒廃地に最初に生えてきた植物がスギナだったという記録があります。これは日本で最も生命力が高い植物である証かもしれません。
スギナの成分には、ミネラル、ビタミンなどが極めて豊富に含まれており、現代人に最も不足している最重要栄養素である植物性ミネラルの供給源として注目されています。
市販化粧品の問題点
女性心をうまく利用された市販の化粧品群
女性は本能的に誰でも美しくなりたいという強い願望があります。高額な化粧品ほど中身が素晴らしく、より美しくなると疑いなく信じられている傾向があります。美しい女優さんをモデルに一流のカメラマンで撮影されたポスター、キャッチコピー、おしゃれな容器やパンフレット、良い香りなど、一流の演出によって見た人誰もが使えば美しくなれるかのような錯覚に陥ります。
美しくて、言葉巧みにお話をする美容部員さんに、洗顔用クリーム、マッサージ用コールドクリーム、栄養クリーム、ナイトクリームなど、あれこれ覚えるのも大変なくらいのクリームを勧められ購入し、習った通りに塗るという経験をした方も多いのではないでしょうか。
その結果、何もしない男性の顔に比べ、何倍ものシミやかぶれなどに悩まされることになる場合があります。そのシミやかぶれの原因の一つは、鉱物性油分の多いコールドクリーム、クレンジングクリームにある可能性があります。
市販化粧品の成分
美しく健康なお肌を得るには、皮膚の新陳代謝を活発にし、毛穴の汚れを落とすことが大事です。基礎化粧品などの鉱物性物質である異物を皮膚に塗ると、毛穴の汚れに蓋をして汚れを閉じ込め新陳代謝を悪くする原因になることがあります。
市販の化粧品には、赤ちゃん用の保湿化粧水ですら20~30種類もの化学物質が添加配合されていることがあります。一般的に市販の化粧水には、保湿剤や油剤を入れるため界面活性剤や化学系安定剤が配合されています。
市販の化粧品の保存期間は薬事法で3年と定められているため、おのずと保存料が配合されています。自分で作れば、保存料、界面活性剤、安定剤など有害な物質を入れる必要はありません。
以前の記事で説明されているように経皮毒の蓄積は実に恐ろしいものです。
化粧水の正しい考え方
保湿剤や油剤は本当に必要?
「わたし、乾燥肌なんです」という方が増えています。その理由として、食べ物の質の低下、エアコンなどによる乾燥しやすい環境、そして市販の化学化粧品の影響が考えられます。
乾燥肌の女性が増えたため、化粧水でも保湿剤や油剤が配合されている商品が少なくありません。しかし、常に外から補っていると、人体は必要性を感じなくなり、自然の皮脂を出すのを怠けてしまう可能性があります。
乾燥肌だからといって、毎日保湿剤やクリームを塗っていると、ますます乾燥しやすいお肌になり、ますます保湿剤や油剤を補わなくてはならない悪循環に陥ることがあります。
手作り化粧水は油剤を入れずに作りますので、自然に身体から出る皮脂の分泌を促し、理想的な健康なお肌を取り戻す助けになる可能性があります。
注意点
ただ自然素材といえども、全てが安全とは限りませんし、変わった素材ですと合う人、合わない人もいます。どんな素材でも手作りコスメは作れますが、普段食べたり飲んだりしているものや、無条件で優秀な素材からコスメ作りを始めるのがおすすめです。
パッチテスト
自然の素材でも、アレルギーを起こす場合があります。簡単に行えるパッチテストとして、手作りコスメを腕の内側に少量塗り1~2日間様子を見ましょう。お風呂に入ったら付け直してください。通常肌の方は1日、敏感肌の方は2日間経過後、かぶれていないかチェックするだけです。
手作り化粧水の基本材料
どんな素材の化粧水でも基本的に下記の3つの材料を使います。
精製水
ベースとなる「水」には、基本的にどんな水でも使用でき、普段飲んでいる水で十分です。保存性や安全性を重視する方、他人に差し上げる場合などは、不純物や雑菌を除去した「精製水」を使うと良いでしょう。精製水が最も理想的ですが、蓋を開けると雑菌が着床するので、なるべく早めに使い切ることをお勧めします。
消毒用エタノールまたは無水エタノール
「エタノール」とは、お酒のアルコール分の化学名で殺菌力があり、引火性もあります。無水エタノールは消毒用に比べて純度が高く、通常コスメ作りには60%濃度の消毒用エタノールをお勧めします。
エタノールとは、身近なところではお酒の他に、注射するときにガーゼで拭くときに使う液です。皮膚や粘膜には、刺激性や収れん作用、皮膚を冷やす作用があります。
エタノールの刺激が強い場合は、代わりに「焼酎」「ホワイトリカー」「日本酒」などでも代用可能です。エタノールやアルコールの役目は、手作り化粧水にカビが生えるのを防ぐためです。
グリセリン
無色透明、無臭で粘性があり、甘みがあります。皮膚を柔らかくし保護して外部刺激から守り、有害物の侵入を防ぎます。
天然の油脂は、脂肪酸とグリセリンの化合物ですから、安全性はとても高いと言えます。グリセリンの作用で、保湿や肌へのなじみ、お肌に潤いを与えるために使います。グリセリンは水分を吸収しやすいので、きちんと密封保存してください。
生命のすぎな化粧水の作り方
用意するもの(1回に作りやすい量)
- 乾燥スギナ 5g
- 精製水 150ml
- 消毒用エタノール 50ml
- グリセリン 5ml
- スプレーボトルまたは化粧水容器
すぎな化粧水の作り方手順
- 精製水を沸騰させます
- 乾燥スギナを入れ、弱火で10分ほど煮出します
- 火を止めて冷まし、ざるでこします
- 消毒用エタノールとグリセリンを加え、よく混ぜます
- 清潔なスプレーボトルや化粧水容器に入れます
この化粧水は、余計なものを含まない自然の優秀な植物の力で、驚くほどの潤いや艶を与え、老若男女どなたでも年齢に関係なく安心して使用できます。
もし使用後に突っ張ったり、かさついたりする場合は、長い間間違った化粧品によってお肌が痛んでいる可能性があります。続けて使用することで、お肌の状態が改善されることを期待できます。
まとめ
自家製の化粧水は、市販品に含まれる様々な化学物質を避け、自然本来の力を活かした肌ケアを可能にします。特にスギナは、その驚異的な生命力と豊富な栄養素から、肌に優しく効果的な成分を提供してくれます。
自分の肌に合った手作りコスメを使うことで、化学物質による刺激を減らし、より健康的で自然な肌の状態に近づけることができるでしょう。まずはパッチテストを行い、自分の肌に合うかどうか確認してから、日常のスキンケアに取り入れてみてください。


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