食品添加物の危険度を知る: 中間レベルの食品添加物について

今回は、食品添加物の中でも「中間」レベルの危険度を持つ食品について紹介します。素材そのものは優れた食材であっても、添加物によって栄養価値が損なわれている食品も多くあります。このコラムがスーパーでの買い物の際の選択基準になれば幸いです。

目次

中間レベルの食品添加物を含む食品

以下に紹介する食品は、「たまに食べる程度なら許容範囲」というレベルのものです。決して推奨できる添加物ではありませんが、最も危険な添加物に比べるとやや安全性が高いものです。なお、これはあくまで添加物の分類であり、食材そのものの栄養価値を評価したものではありません。

アイスクリーム

既製品のアイスには、乳化剤、増粘多糖類、香料などが使用されています。乳化剤には化学物質が含まれることがあり、多糖類は安定剤として機能します。基本的には頻繁に食べない方が良いでしょう。

飴・キャンディー

香料、着色料、乳化剤が主に使用されていますが、毒性の強いものが含まれることがあり、具体的に何が使われているかの表示がないことが多いです。最近では砂糖の代わりにアスパルテームなどの人工甘味料が使われていることもあり、これは避けるべき部類に入ります。

カレー・シチューのルー

市販のルーには、アミノ酸調味料、乳化剤、酸味料、香料などが使用されています。調味料には味の素のグルタミン酸ナトリウムが含まれていることが多く、乳化剤も具体的な種類が不明なことが多いです。特に安価なルーほど危険性が高い傾向があります。スパイスから作る手作りカレーの方が安全で味も全く別物です。

缶コーヒー・缶紅茶

乳化剤、香料、カラメル色素、カイゼンNa(とろみ剤)などが使用されています。カイゼンNaは危険性が高く、香料も100種類ほどあるため何がどれだけ使われているか不明です。可能であれば避け、どうしても飲む場合は無香料・無糖を選ぶことをおすすめします。

クッキー・ビスケット

膨張剤、香料、乳化剤、着色料が主に使用されており、詳細な表記がされないことが多いです。原材料にはトランス脂肪酸を含むショートニングが使われていることが多く、さらに質の低い小麦粉が使用されていることもあります。

ケーキ

乳化剤、香料、膨張剤、PH調整剤などが使用されています。膨張剤には塩化アンモニウムなど毒性の強いものが使われることがあり、PH調整剤は保存料として機能しますが具体的な名称が不明なことが多いです。また、クリーム自体の成分と添加物の組み合わせで下痢を引き起こすこともあります。

コーンフレーク

栄養素は比較的含まれていますが、乳化剤、酸味料、香料、カラメル色素などが使用されています。カラメル色素は、でんぷんを加熱して作られるもので4種類あり、細菌の遺伝子を突然変異させる可能性があるものもあります。主食とするべきではなく、できれば避けた方が良いでしょう。

こんにゃく・しらたき

粉末こんにゃく芋を水で溶いて凝固剤の水酸化カルシウムで固めたものです。水酸化カルシウムは強いアルカリ性ですが、こんにゃくの製造に使われる程度であれば問題なく、胃酸と反応すると無害な塩化カルシウムに変わります。ただし、原材料の粉末は中国産が多く、品質は不明な点があります。

刺身

市販の刺身は実は加工品で、酸化防止剤としてビタミンEやビタミンC、PH調整剤などが使われています。PH調整剤は保存性を高めますが具体的な成分は不明なことが多いです。マグロの切り身は植物油に漬けて照りとコクを出し、ねぎとろにはアミノ酸調味料が添加されています。

缶入りシーチキン

缶詰なので保存料はあまり使われていませんが、調味料としてアミノ酸、甘味料としてソルビット、増粘剤としてファーガムなどが使用されています。グルタミン酸を含む調味料は問題があるでしょう。

ジャム

手作りジャムは砂糖を加えるだけですが、市販のジャムにはゲル化剤のペクチンや酸味料が含まれています。市販品の「プルプル」した食感はゲル化剤の効果です。酸味料は保存性を高めたり酸味を増したりしますが、具体的な成分の表記がないことが多いです。不安があれば手作りをおすすめします。

ジュース類

酸味料、香料(100種類以上)、ステビア、ビタミンCなどが主に使用されています。香料は複数組み合わせて使われることが多く、具体的に何が使われているかわからないことが多いです。ビタミンCは酸化防止剤として機能します。比較的安全なものもありますが、毒性の強いものもあり、何が使われているか不明な点が不安要素です。

食パン

イーストフード、乳化剤、ビタミンCなどが使用されています。イーストフードは16種類の添加物群から複数種類を選んでパン酵母に混ぜて使われる膨張剤です。乳化剤としてはマーガリンが多く使われています。一部のメーカーの食パンには、小麦粉改良剤として発がん性のある臭素酸カリウムが使われているという情報もあります。

スナック菓子

ポテトチップスやコーン菓子には、L-グルタミン酸ナトリウムを主とした調味料が多く含まれています。揚げ油にもトランス脂肪酸を多く含む油が使われていることが多いです。甘味料としてステビアが使われることが多く、ステビアが体内で代謝されると男性の生殖機能に影響を与える物質ができる可能性があります。これは多くの国では規制されていますが、日本では様々な食品の甘味料として広く使用されています。

パスタソース類

手軽に使えますが、味付けにL-グルタミン酸ナトリウムなどの化学調味料が使われています。また、カラメル色素も含まれていることが多く、これは人工醤油の色付けにも使用され、細菌の遺伝子を突然変異させる可能性があります。

スポーツドリンク

汗をかいた時やお風呂上がりによく飲まれますが、L-グルタミン酸調味料、酸味料、香料が含まれています。酸味料や香料は多種類存在しますが、具体的に何が使われているか不明なことが多いです。ミネラル補給を謳っていても、人工的なミネラルでは体内での吸収率が低いことが多いです。

ゼリー類

一般的にはゼラチンが使われますが、市販品は増粘多糖類というゲル化剤でプルプル感を出していることが多いです。増粘多糖類は多種類存在し、1種類だけ使用する場合は具体的な表記が必要ですが、2種類以上使用する場合は「増粘多糖類」という漠然とした表記だけで良いという規定があります。また、香料、酸味料、乳化剤も詳細な表記が不要です。本来のゼリーとは食感や味が異なり、避けた方が良いでしょう。

せんべい

せんべいの香ばしい匂いや味は、素材そのものではなくL-グルタミン酸などの添加物によって作り出されていることが多いです。甘味のソルビットやカラメル色素なども使用されており、添加物への依存度が高い食品です。

まとめ

ここで紹介した「中間的」な危険度の添加物を含む食品でも、極力摂取を控えることをおすすめします。これらよりさらに危険度の高い食品添加物も存在します。

現状の食品表示制度では、「酸化防止剤」「乳化剤」などと記載するだけで具体的な成分名を明記する必要がないため、消費者は何が使われているのか正確に知ることができません。産地偽装や異物混入で騒ぎになることはあっても、こうした食品添加物の危険性についてはあまり報道されないのが現状です。

食品添加物の継続的な摂取が健康に与える影響を認識し、できるだけ添加物の少ない食品を選ぶことが健康維持のために重要です。体に良い食べ物を探すことも大切ですが、有害な添加物を避ける努力も同様に必要です。

自分自身で正しい知識を身につけ、食品を適切に選択することが、現代社会における最も効果的な健康維持の方法の一つと言えるでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

地方の中小企業二代目社長。変化の波にもまれながら、社員と共に会社を成長させるべく奮闘する日々を送っています。

このブログでは、私自身が経営者として経験してきたこと、そして中間管理職の皆様が日々の業務で直面するであろう様々な課題に対するヒントを発信していきます。

世代間のギャップ、部下の育成、上司とのコミュニケーション、そして自身のキャリアアップ… 中間管理職の役割は多岐にわたり、その苦労は計り知れません。

時には悩み、壁にぶつかりながらも、なんとか乗り越えてきました。そんな経験を踏まえ、少しでも皆様のお役に立てるような情報を提供できればと思っています。

一緒にこの変化の時代を生き抜いていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

コメント

コメントする

目次