マイナスイオンと健康とは?古来の知恵にあった自然の力

健康について「何を食べればよいか」「どんな症状にはどんな対策が効くか」といった単純な質問をよく受けます。しかし健康とは、自分の行動すべての反映であり、無数の小さな習慣の積み重ねです。学校のテストのように一つの正解があるわけではなく、自然界の複雑な仕組みに基づいて考える必要があります。

今回は、日本の伝統文化に隠された健康の知恵と、マイナスイオンが健康に与える影響について考えてみましょう。

目次

門松に込められた先人の知恵

お正月の象徴的な風物詩「門松」は単なる飾りではありません。昔から日本人は松・竹・梅を縁起の良い植物として重宝してきました。なぜこれらが選ばれたのか?理学的には説明できませんが、実は生活環境の改善に絶大な効果をもたらすことを、古代の日本人は経験や体感から知っていたのです。

森林浴をすると感じる芳しい香り、その正体は「フィトンチッド効果」と呼ばれる揮発性の芳香物質です。樹木は周囲の有害な微生物を除外するため、この滅菌効果の高い芳香物質を絶えず発散しています。

また樹木には「テンペル物質」という成分も含まれ、人体にとっても皮膚改善や消炎、緩下など副作用のない薬理効果があります。さらに「SAP」と呼ばれる樹液には、自然の安全な殺菌剤・解毒剤としての効果もあるようです。

先人たちは、これらの植物に秘められた樹液やマイナスイオンの素晴らしい働きについて、科学的理解はなくとも、経験的に理解していたのでしょう。

イオンとは何か

イオンとは電子レベルの存在ですが、環境が生体に与える影響は食べ物と同等以上に大きいといえます。すべての物質は電子・陽子・中性子などの素粒子で成り立っており、陽子はプラス、電子はマイナスの電気を持ち、全体としては電気的に中性を保っています。

この電子が離脱するとプラスイオン化、付着するとマイナスイオン化し、物質の電気的状態が変化します。「イオン」とはギリシャ語で「移動する」という意味で、「活性化する」ことを指します。

マイナスイオンの健康効果

松などの針葉樹や梅、竹は大気中にマイナスイオンを発散させ、大気を改善し生物の生理的環境条件の向上に貢献しています。

滝壺の周辺やシャワーが気持ちよく感じられるのは、水滴が石や体に当たって砕け散るとき、その周辺にマイナスイオンが大量発生するからです。これは「レナード効果」と呼ばれ、砕けた水滴の表面がプラスイオンに帯電すると同時に、周辺の空気が拮抗的にマイナスイオンに帯電する現象です。

マイナスイオンは生体の健康に非常に良い影響を与え、例えば喘息の発作を抑える効果があります。滝壺だけでなく、波しぶきの立つ海岸や深山渓谷の空気、生い茂る緑の木々もマイナスイオンを豊富に含んでいます。

マイナスイオン環境に長時間いると、血液中のビタミンAやCが増加することが確認されています。マイナスイオンはオゾン、酸素、基本的な栄養素と密接に関係し、以下のような効果があります:

  • 血液のアルカリ化
  • 血圧の調整
  • 細胞機能の向上
  • 神経の正常化
  • 疲労、貧血、炎症の改善
  • 傷の治癒促進
  • 鎮痛作用

また、マイナスイオンは副交感神経に働きかけ気分を穏やかにする一方、プラスイオンは気分をイライラさせる働きがあります。都会の雑踏や地下鉄、スマホ、WiFiなどの環境ではプラスイオンが多く発生し、体内の酸化を促進します。

ミネラルとマイナスイオンの関係

マイナスイオンが生成されるには、大地や海水など地球上の自然物質に含まれる微量ミネラル群が大きく関与しています。ミネラルとは「鉱物質」、つまり漢字の「金」と「広」が示すように、幅広い金属を指します。

現代人は「自然ミネラル欠乏症」と言われるほど、長期にわたって微量ミネラル群が不足した食材を摂取し続けています。例えば市販の肉と野生の肉(猪など)では、油の質や含まれるミネラルが全く異なります。野生の動物は大地の微量ミネラル群を豊富に含んでいますが、商業的に大量生産される肉は粗悪な飼料や人工管理によって育てられたものが多いのです。

人体も地球上の微量ミネラル群と同じ構成で成り立っており、それがあってこそ健康が維持される仕組みになっています。言わば「人体は地球資源の縮図」なのです。

かつては人が亡くなれば土葬が一般的でしたが、これは「土に返る」という自然のサイクルとして理にかなっていました。土葬されると、土中の微生物によって分解され、やがて自然の土に還るのです。人間も動物も植物も、すべて自然のサイクルの一部なのです。

おわりに

現代科学では検出が難しい超微量ミネラルを含む自然の恵みは、私たちの健康に神秘的な影響を与えています。科学的証拠(エビデンス)だけでは説明しきれない自然の仕組みの中に、本当の健康の秘訣があるのかもしれません。

お正月の門松や七草粥、おせち料理など、日本の伝統文化に込められた先人たちの知恵を見直し、自然とのつながりを大切にすることが、現代の健康問題を解決するヒントになるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

地方の中小企業二代目社長。変化の波にもまれながら、社員と共に会社を成長させるべく奮闘する日々を送っています。

このブログでは、私自身が経営者として経験してきたこと、そして中間管理職の皆様が日々の業務で直面するであろう様々な課題に対するヒントを発信していきます。

世代間のギャップ、部下の育成、上司とのコミュニケーション、そして自身のキャリアアップ… 中間管理職の役割は多岐にわたり、その苦労は計り知れません。

時には悩み、壁にぶつかりながらも、なんとか乗り越えてきました。そんな経験を踏まえ、少しでも皆様のお役に立てるような情報を提供できればと思っています。

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