近年、奇妙な現象が起きています。家の中にいるのに、自宅で寝ているのに、熱中症や脱水症を発症するという事例が急増しているのです。このコラムでは、この異常事態の背景にある可能性のある要因について考察します。
まず、被災地の皆様へ。連日の集中豪雨で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。今後も土砂崩れなど油断できない状況が続きますので、十分にご注意ください。
目次
- 熱中症発症の年次推移と発生場所
- 環境要因の検討
- 考えられる要因
- 対策について
熱中症発症の年次推移と発生場所
熱中症で倒れる方は全体からすれば少数ですが、昭和時代には聞かれなかった現象が近年増加しています。午前中は体調が良くても、午後から急に具合が悪くなるケースも報告されています。
統計を見ると、1968年から2012年の間の熱中症による死亡者数は、1995年頃を境に急激に増加しています。単なる増加傾向ではなく、突然の急増という特徴があります。1970年代と比較すると、現在の状況は明らかに異なっています。
さらに興味深いのは発生場所です。熱中症の発症場所を示すデータによると、最も多いのは意外にも住宅内なのです。炎天下での運動中や道路上よりも、日陰であるはずの家の中での発症が最も多いという事実は非常に不可解です。
熱中症の一般的な原因としては、外気温や湿度、水分摂取の頻度、食生活や生活習慣、基礎体力などが挙げられます。しかし、これらの要因だけでは説明しきれない現象が起きているのではないでしょうか。
環境要因の検討
近年の環境変化について考える必要があります。空の様子も変わってきているという指摘があります。晴れた日でも、かつてのようにスカッと晴れ渡るというよりは、どことなくどんよりとしたグレーがかった空になっていることがあります。
このような変化の背景には、様々な環境要因が考えられます。大気中の微粒子の増加や、気象パターンの変化などが影響している可能性があります。
考えられる要因
現代社会では、様々な化学物質や微粒子が環境中に存在しています。これらには、アルミニウム、バリウム、カドミウム、ニッケルなどの金属粒子や、様々な化学物質が含まれます。
興味深いのは、自然界に存在する物質と人工的に作られた同じ名前の物質でも、その性質や人体への影響が異なる可能性があるという点です。例えば自然界のアルミニウムは地球上で3番目に多い元素で、多くの温泉にも含まれています。大分県の塚原温泉はアルミニウムイオンを多く含み、日本三大薬湯として知られています。
一方、人工的に加工されたナノサイズの金属粒子などは、自然界のものとは異なる影響を持つ可能性があります。
対策について
室内での熱中症対策としては、従来からの対策に加えて、環境要因も考慮する必要があるかもしれません。
- こまめな水分補給
- 適切な室温管理と空調の利用
- 空気の入れ替えと室内の換気
- 室内でも帽子をかぶるなどの対策
- エアコンだけでなく扇風機も併用し、空気を循環させる
変わりゆく環境の中で健康を維持するためには、従来の常識にとらわれず、新たな視点での対策も検討する必要があるかもしれません。


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