私たちが発する言葉には、現実を創造する力があります。古来より「言霊(ことだま)」と呼ばれるこの概念は、単なる迷信ではなく、私たちの心と体のエネルギーの流れに深く関わっています。今回は、言葉の力を最大限に引き出す4つの重要な原則をご紹介します。
1.ハートのチャクラを意識する
言葉に力を込めるためには、「ハートのチャクラ」に意識を置くことが重要です。チャクラとはサンスクリット語で「車輪」を意味し、人体のエネルギーの出入り口として機能しています。
特にハートのチャクラは第4の位置にあり、最も重要とされています。両乳首を結んだ真ん中あたり、胸の奥深くに位置するこのチャクラは、魂の存在する場所であり、愛の中心です。ここから発せられる言葉には特別な力があります。
本音で熱く語るとき、私たちの意識は自然とこのハートのチャクラに降りています。祈りを捧げるときに手を胸の前で合わせる姿勢も、このチャクラに意識を向けさせる知恵なのでしょう。
ハートのチャクラに意識を置いて発した言葉は、声に出しても出さなくても、圧倒的に実現しやすくなります。
2.思いを愛の波動に乗せる
言葉に込める思いの質も大切です。自分だけでなく、他の人や世の中も幸せになるような「愛のある思い」を込めることで、言葉は強力な実現力を持ちます。
滋賀県の近江商人の「三方よし」の哲学—「売り手よし、買い手よし、世間よし」—はまさにこの原則を表しています。自分のエゴだけでなく、共に幸せになる思いが大切なのです。
たとえば「パティシエになりたい」という思いも、単に職に就くだけが目標では自己満足に過ぎません。「自分の作ったお菓子で多くの人に幸せを感じてもらいたい」という思いこそが、愛の波動であり、成功への道となります。
3.「したい」「なりたい」は禁句
言葉の実現力を高めるには、語尾の表現も重要です。「〇〇したい」「△△になりたい」という願望や執着を意味する表現は避けましょう。これらはエゴが動機となっており、言霊としてのパワーが弱まります。
代わりに「する」「なる」など事実を表現する言葉、あるいは「した」「なった」など過去形を使うことで、すでに実現した状態を表現します。ハートのチャクラから出る波動には時間の概念がなく、現在と未来を区別しないからです。
執着やエゴから生まれる願いは、たとえ叶っても真の幸せにはつながりません。本来の自分の計画や生き方から離れてしまうからです。
4.促音「っ」で終わる言葉は避ける
言葉の最後が促音(つまる音)で終わる表現、たとえば「がんばれっ」「やれっ」などは避けましょう。促音で終わる言葉は創造主との繋がりを断ち切り、ハートのチャクラからの愛の波動が出なくなります。
特に「くたばれっ」「死ねっ」「黙れっ」などの命令口調は、愛の波動を著しく損ないます。これらの言葉では現実を創造することはできません。
言葉を発するときは、呼吸を整え、丹田呼吸などで深い呼吸を心がけましょう。例えば「ありがとっ!」と短く言うのではなく、思いを込めてゆっくりと「ありがとう〜」と言うだけで、その言葉のエネルギーは大きく変わります。
私たちの言葉には、思っている以上の力があります。意識して言葉を選び、愛の波動を込めることで、より豊かな現実を創造していきましょう。


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